トヨタが燃料電池のパテントを無償提供で、業界標準を狙う!?

水素をエネルギーストレージとして発電に利用、その電力によってクルマを動かすという燃料電池車は、走行時に水蒸気しか排出しないゼロ・エミッションビークルであり、また内燃機関を使うクルマと同等の航続距離も期待できるシステムとして、次世代の環境カーとして期待される存在です。

すでに日本国内ではトヨタが一般向けの量産モデルとして「ミライ」を発売、続いてホンダも2015年内の発売をアナウンスするなど、未来カーではなく、リアルな環境自動車として燃料電池車(FCV)は存在感を強めています。 

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もっとも、次世代車として20世紀末から研究され、公道実験も10年以上にわたって行なわれている水素燃料電池車ですが、燃料電池ユニットや高圧水素タンクのコストダウンなど量産するための技術的なハードルはまだまだ低くはありません。

そうした中、いち早くFCVの量産を実現したトヨタ自動車は、同社が保有する燃料電池関連の特許、約5680件を無償提供することを発表しました。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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