今回、FCAジャパンが「加わった」と表現している「QV」は、1.7Lターボ(1742cc)を搭載し、240ps/5750rpm、300Nm/1850rpm(ノーマル/オールウェザー時)〜340Nm/2000rpm(ダイナミック時)。トランスミッションは、6速DCTの「Alfa TCT」で、駆動方式はFFです。
「QV」は、2012年12月の導入時にラインナップされていて(MTのみ)、2014年モデルからは1.4Lマルチエアのみになった経緯があります。
つまり、先代ゴルフをベンチマークにしていたジュリエッタが、打倒ゴルフGTIの切り札として投入していた最上級グレードということに。
しかし、単なる「復活」ではなく、導入時は235psだった最高出力は240psになり、アルミ製シリンダーブロックにより22kgの軽量化を実現した「Alfa Romeo 4C」と同じ心臓部である新型240ps 「1750直噴ターボエンジン(1742cc)」を搭載。
また、QV初の「Alfa TCT」トランスミッションを搭載したことでオートマ限定免許でも乗れるようになったのも朗報です。
MTだった頃の改良前の「QV」にも何度か乗る機会がありましたが、確かにパワフルでしかもアルファ ロメオらしい切れ味鋭い走りは魅力でした。
しかし、考えてみればゴルフGTIもDSGのみですし、多くのユーザーを獲得するにはDCTの採用は当然の手といえるかもしれません。
今回の新型QVには、世界限定500台のうち日本に50台割り当てられる「ローンチエディション」も設定されています。
主な仕様は、専用ボディカラーとしてマットマグネシウムグレーを設定(ジュリエッタ初の艶消し色)し、ダークグレー仕上げの専用18インチアロイホイールを用意。
ほかにもドアミラーとリヤルーフスポイラーにカーボン部品を採用し、エアロパッケージ(フロント/リヤスポイラー、サイドスカート)の標準搭載、シリアルナンバープレートを装備するなど、導入限定モデルにふさわしいスペシャルな仕様になっています。
価格は、通常のカタロググレードが416万8800円、ローンチ限定車の「Launch Edition」は459万円です。
■アルファ ロメオと奥山清行氏がコラボした2台のジュリエッタに注目【東京オートサロン2015】
https://clicccar.com/2015/01/10/286956/
(塚田勝弘)