タカタが12月24日、エアバッグの巨大リコールを巡り、社長のステファン・ストッカー氏が取締役に退き、会長である高田重久氏が社長を兼務する人事を発表しました。
今秋以降、大きな注目を集める事となったタカタ製エアバッグのリコール問題。
対象ブランドはGM、クライスラー、フォード、BMW、トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、富士重などで、タカタ製のエアバッグが日本車のみならず、欧米の大手自動車メーカーでも大々的に採用されていた事が改めて浮き彫りとなりました。
これほどまでに一社の不具合が多くのクルマに拡大したのは、タカタの世界市場に於けるシェアが2割以上と高く、共通化された同社製インフレーター採用が進んでいたことに起因しています。
現在インフレーターのシェアで競合するのは最大手の「オートリブ」と「ダイセル」、「タカタ」の3社程度で火薬を扱うハイリスクな部品だけに手を出すメーカーが少ないのが実情と言います。