306はS16でなくても意外と走りがよかったのですが、307のデビュー時はゴルフに代表されるドイツ車のように硬い乗り味で、プジョーらしいしなやかさに欠けるという声もあり、自分も戸惑ったことをよく覚えています。
また、307まではボディサイズが大きい割に室内は狭く、先代308は「いま時」4速ATなど、いくつかの課題もあり、乗り心地も悪くはないけれど、シーンによってはゴツゴツした硬さもあって往年の「猫足」とはちょっと違う。ハンドリングとのバランスを考えるとこの辺りが限界かな、と思うこともありました。
新型であり2代目となるプジョー308は、乗り心地とハンドリングのバランスが先代以上に良く、路面を捉えて放さないロードフォールディング性能もかなり高め。飛ばしても安心感がありますし、フットワークも良好でこれはイイ! と思える走りを堪能できます。こうした走りからも高張力鋼板やアルミ、複合素材を使った新開発プラットフォームの効果を実感できる次第です。