機内のスタッフに引き継ぐお客様の情報を書類にまとめないといけないのです。正確な搭乗人数はもちろん、体調がすぐれないなど機内での配慮が必要なお客様や赤ちゃん連れのお客様の情報などが、紙にまとめられて出発する機内に届けられるのです。
飛行機のドアが閉じられる「ドアクローズ」は出発時刻3分前。カウンターで書類が作られ、グランドスタッフはドアが閉まる前にすべての乗客が搭乗した機内へ手渡すためにボーディングブリッジを本気の(!?)ダッシュで駆け抜けます(ここで時間をロスするわけにいきません!)。
搭乗口でその書類がパーサーに手渡されて確認が終わると、ドアクローズとなるわけです。
ドアが閉じられると、その便に関してのグランドスタッフの仕事は終了。ドアが閉まった飛行機に向かって、深々とお辞儀をする姿が印象的ですね。
こうして搭乗ゲート付近では、遅れ気味に飛行機に向かうお客さんもしっかり搭乗させるべく奮闘するグランドスタッフがいて、JALが世界第1位を誇る定時到着率が守られているわけです。
そんなゲート周辺のグランスタッフの歩く距離は、“勤務時間の8時間”で平均して約1万2000歩。これは厚生労働省が発表している女性が“1日に歩く”平均的な歩数の約2倍なのだとか。
多い日には1万6000歩(平均的な身長の女性で9キロ程度の距離)も歩く(走る?)こともあるんだそうです。そこのアナタ、ダイエットにイイね…なんて言っている場合じゃありませんよ。
で、飛行機の出発時刻とはどのタイミングのことか?
もうお分かりですよね。出発時刻とはドアの閉まった飛行機が動き出す瞬間のことです。電車と違って「出発時刻までに機内に入れば大丈夫」ではないので気を付けてくださいね。
(工藤貴宏)
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