意外と知らない電気自動車の歴史とは?

順調に普及していったガソリンエンジン車ですが、その一方で問題となったのが大気汚染です。さらに、1973年のオイルショックによるガソリン価格の高騰が拍車をかけて、再び電気自動車が脚光を浴びるチャンスがやってきました。ですが、1980年に入るとガソリン価格は落ち着きを取り戻し、排出ガスの浄化技術も向上、結局、電気自動車は普及に至らなかったのです。

けれども、エコへの関心はますます高まり、1990年にはアメリカのカリフォルニア州で新車販売台数の内2%を電気自動車とするZEV(Zero Emisshon Vehicle)法が持ちあがり、様々なメーカーが電気自動車の開発を急ぎました。

 そんな中、1997年に「21世紀に間に合いました。」のキャッチコピーを掲げた「トヨタ・プリウス」がデビュー。1999年には「ホンダ・インサイト」も登場し、ガソリンエンジンとモーターを組み合わせた“ハイブリッドカー”のブームが日本で巻き起こったのです。そのおかげもあり、電気自動車が抱える課題であるバッテリーの性能と量産のレベルは着実に向上していったのであります。

 そして2009年に三菱自動車工業が「i-MiEV」、2010年には日産自動車から「リーフ」が登場。

1410_i-MiEV_10_F Image充電設備の拡大も追い風となり、電気自動車は実用的なクルマとして着実に台数を伸ばし、ワタクシたちが目にする機会も増えてきたというわけなのです。