ボルボ「V40 T5 R-DESIGN」新エンジンと8速ATを組み合わせた走りは?

VOLVO36

この新設計ユニットにより、ATを多段化しながら車両重量も30kgダイエット。取得税が60%、重量税が50%減税となり約10万円減税になるのも注目。

Cセグメントでは、例えばゴルフRの280ps/380Nmには及びませんが、ゴルフGTIの220psを上回り(最大トルクは同じ350Nm)、同クラスでもトップクラスのパワー/トルクを得ています。

V40_01

走行モードには「ECO +(エコプラス)」モードも新たに用意され、速さ自慢のモデルでも省燃費走行が容易にできるのはうれしいところ。

スポーツ走行が売り文句のモデルでも、BMWの「ECO PRO」のように市街地など用に省燃費に徹する走行モードを備えるのが最近のトレンドですから、新しいボルボV40 T5 R-DESIGNも例に漏れていません。

気になる走りっぷりは、スペックにふさわしいスポーティな加速を披露してくれますが、速さを感じさせるのは「エコプラス」モードをオフにした「ノーマル」以上でのこと。

「エコプラス」にすると、若干アクセルのレスポンスが控えめになりますが、十分なパワーが得られますから不足はまったく感じさせません。

今回は高速道路を巡航する機会はありませんでしたが、上り下りが連続する郊外路でも「エコプラス」でも十分な加速フィールを得られたのは朗報。

V40_02

またエンジンは、5気筒から1気筒減っているわけですが、音や振動もよく抑えられていますし、回転フィールも含めて「言われてみれば4気筒かな」と気がつく程度で、アイシンAW製8速ATの緻密な制御もあり、洗練されたパワートレーンなのは間違いありません。

さらに、V40シリーズでは初となるパドルシフトも装備されていますから、スムーズな8速ATを指先だけで自在にシフトチェンジできる美点も。

また、スプリングの剛性強化(前+10%、後+7%)や強化フロントダンパー&ものチューブリヤダンパー、強化バンプストップ、強化リヤスタビライザーなどからなるスポーツサスペンションにより、硬めの乗り心地はスポーツモデルらしく、うねりのある路面などではステアリングが取られるような感覚になるものの、凹凸に対する減衰はしっかりされていて、不快さは感じさせません。

■ ボルボV40のスポーティグレード「T5 R-DESIGN」がマイナーチェンジ!
https://clicccar.com/2014/12/08/281430/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる