同社はこれまで「e-tron」や天然ガスを燃料とする「g-tron」を発表しており、今回発表した「h-tron」を燃料電池を使ったPHVと位置付けています。
水素1kgで100kmの走行が可能で、ガソリンエンジンに換算した場合の燃費は27km/L。
床下に4個のカーボンファイバー製水素タンクを搭載しており、水素の充填に要する時間は3分、最大航続距離は約500kmとなっています。
蓄電容量8.8kWhのリチウムイオンバッテリーを車両後部に搭載しており、PHVならではの外部充電機能やエネルギー回生により、航続距離を最大50kmまで延長可能。
水素タンクから車両前部のFCスタックに水素を送って発電する一方、減速時のエネルギー回生で得た電力をリチウムイオンバッテリーに蓄電、急加速が必要な際にこの電力でモーターアシストする構造。
心臓部のFCスタックは300個以上のセルで構成、総発生電圧は230~360V。