トヨタやグループ各社でも「もっといいクルマづくり」のために技術開発分野における女性の活躍が期待されていますが、工学専攻の女子学生の割合は全体の1割程度と少なく、自動車など輸送機械関連の企業へ就職する比率の高い「電気・機械工学系」ではさらに低水準に留まっていると言います。
こうしたニーズから今回同社が設立する基金では理系キャリア紹介活動として、大学主催の理系進学セミナーへの参画や大学進路を検討中の愛知県の女子高生を対象にトヨタグループから女性技術職を派遣して講座を開催するなど、自動車業界・エンジニアの魅力を伝える活動を予定。
また、理系の女子学生のキャリア構築支援では全国の工学専攻女子大生120名程度を対象とした研究施設の見学/懇談会(1回/年)、女性技術職によるキャリア相談、教育費用の支援などを予定。
参加企業はトヨタを含む豊田自動織機、愛知製鋼、ジェイテクト、トヨタ車体、アイシン精機、トヨタ紡織、豊田中央研究所、豊田合成、トヨタホームの10社。
同社では自動車業界のみならず製造業全体における女性活躍促進に貢献する考えで、本年12月下旬の登記を目指して準備を開始するそうです。