86のハイパフォーマンスモデルGRMNがついにトヨタから登場か?

Q)これは、どういったコンセプトのクルマなんでしょうか?

「ニュルブルクリンク24時間レースで今年勝ちましたが、そのノウハウをダイレクトに盛り込んだ市販車の86です。レーシングのベースとして大切なのは骨格。体幹がしっかりさせるということで、しかるべきところを剛性UPし、ボディの軽量化をはかっています」

Q)つまり、86GRMNということですね。エンジンサウンドがだいぶ変わっているようでしたが?

「ノーマルについてはパワーに関するご意見をいただいていたので、そのリクエストに応えるために、吸排気の改良、エンジンの改良、フリクションの低減などを実施しました」

Q)乗り味についてはいかがですか?

「乗り心地の悪いクルマに速いクルマはないというのがワタシの持論なんです。GTカーでもグループCカーでもスーパーフォーミュラでも、速いクルマは乗りやすい。それは市販車でもレースカーでも同じ。ニュルで勝った86は、1スティント2時間半ぐらい走っても全然疲れない。このクルマも、そうしたコンセプトに仕上がっています」

と影山選手。

 

勝又義信マスターテストドライバーにも、そっとお話を伺いました。

「ニュルのレースは、サスペンションのストロークがないと勝てないんです。そんなニュルのレースカーにいかに近づけるかというのがこのクルマの開発ポイントです。ニュルはタイヤがスリックで、ロールケージが入っていますが、それに見合ったクルマにしたいんです。現時点で理想の80%程度の仕上がりですね。残りの20%は、シートのフィット感・サポート感・剛性感の向上、そしてステアリング系のレスポンス感の向上、さらに、ブレーキの抜けのコントロールといったところでしょうか」と勝又さん。

 

トヨタ86のGRMNは、2014年の東京オートサロンにコンセプトカーが発表され

その市販時期が様々な憶測を読んでいます。

今回、この時期に(推定ではありますが)86GRMNの走行が見られたということは

2015年1月の東京オートサロン2015にこのマシンが展示されることは間違いありません。

 

また、これも想像の域を出ませんが、東京オートサロン2015にほぼ市販バージョンの86GRMNが登場するということは、2015年末には何らかの発売アクションが実施されるのではないかと思われます。

 

86GRMNの発売をお待ちの皆さん。

東京オートサロン2015でのトヨタ自動車からの発表を首を長くしてお待ち下さい(勝手に断定させていただきます!)。

 

(ハイパーレブ・プロデューサー 渡辺文緒)