一度廃盤になった車種が復活するのは大変異例ですが、今回トヨタランドクルーザー70は、文字通り10年振りに復活を遂げました。
ただ、復活と言ってもランクル70は、世界各地で新車販売されている現役選手。「壊れにくい・走破性抜群・直しやすい」の三拍子揃ったランクル70を必要とする市場は、世界にはまだまだ数多く存在するのです。
荒野など存在しない日本国内では、電子制御で高い走破性能を誇る都市型SUVが人気ですが、本格クロカン4WDを求める熱心なファンが非常に多いため、トヨタは熱いニーズに応えるべく、ランクル70生誕30年を記念して再販することにしたのです。
■大排気量V8ガソリンエンジンとメカ4WD、そして5MTが持ち味
ランクル70のフロントマスクが以前と異なるのは、廃盤中にマイナーチェンジを受けているため。今回のモデルは、今風にフェイスリフトされています。パワーユニットは、V8ガソリン4000ccエンジンと5MTの組合せの一種類のみ。NA大排気量の滑らかで太いトルクが持ち味で、ヘビーデューティな本格クロカンの性能を存分に発揮してくれます。
ボディは、もちろんモノコックにあらず。ラダーフレームがもたらす堅牢な走りは、伝統を踏襲し続けています。本格クロカンとくればクリーンディーゼルも欲しいところですが、今回は2015年6月迄の生産分を販売するという「特別販売」なので、贅沢は言えません。既に相当受注が積み上がっているそうですから、発注するなら急いだ方が良さそうです。