ポロには、今回のマイナーチェンジで先代から3万7000円価格を下げてきた「TSIコンフォートライン」、買い得感のある豪華装備の「TSIコンフォートライン・アップグレード・パッケージ」、昨年の登場時にいち早く前方吸気・後方排気レイアウトを採用し、今回改良を受けた「ポロ・ブルーGT」を用意。
船積みされ日本にやってくるポロは、223万9000円〜283万5000円と、デミオの全価格帯135万〜219万2400円と比べれば分かるように差は歴然です。
ブルーGTも魅力ですが、いまポロを選ぶなら「アップグレード・パッケージ」が気になるところで、フルオートエアコン、オートライト&レインセンサー、リヤビューカメラ、アダプティブ・クルーズ・コントロール&パドルシフト、15インチのアルミホイールが標準で、「コンフォートライン」よりも25万6000円高で手に入ります。
長距離移動が多い方ならぜひ249万5000円の「アップグレード・パッケージ」をチョイスしたいところ。
デミオでは装備と価格面からポロの「アップグレード・パッケージ」に合わせると、ディーゼル仕様がより近いのですが、今回はガソリン車同士の比較というテーマなので、オートライト&レインセンサーワイパーが備わる171万7200円の「13S Lパッケージ」をピックアップ。両者は78万近い差があります。
しかも、デミオの「13S Lパッケージ」には、クロス/レザーシートが標準で、ポロのアルカンターラ/レザーはオプション。
これだけの価格差がありますから、安全・快適装備ではポロがリードしています。クルーズコントロールにミリ波レーダーを組み合わせ、全車速対応のプリクラッシュブレーキシステムのほか、30km/h以下でのシティエマージェンシーブレーキを組み合わせています。
また、ゴルフ譲りで多重事故を防ぐ「マルチコリジョンブレーキシステム」、「ドライバー疲労検知システム」、ステアリング操作に連動する「コーナリングライト」など同クラスでは図抜けています。
デミオも国産コンパクトカーでは充実の安全装備ですが、コーナリングライトは未設定。ブレーキサポートは近赤外線を使った軽自動車と同様のタイプで、30km/hまでの低速用。クルーズコントロールも車間の自動調整(ACC)も用意されません。
安全装備でデミオがリードしているのは、AT誤発進抑制装置が備わる点くらいでしょうか。