スーパーカーはハイブリッド化で進化している!

最近、ランボルギーニ「アステリオン」、フェラーリ「ラ・フェラーリ」、マクラーレン「P1」、ポルシェ「918スパイダー」のようなハイブリッド化されたスーパーカーが相次いで発売され、話題を呼んでいます。

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「高性能を売り物にしてきたスーパーカーが、エコカーの代名詞ともなっているハイブリッドに手を染めるとは、スーパーカーのアイデンティティを捨てたも同様ではないか」という疑問の声が上がっているのも事実。

しかし、発表されている仕様・性能を見てみると、これらのハイブリッド化されたスーパーカーは、従来のエンジン車より確実に進歩していることを分かっていただけると思います。

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その第1の理由は、ガソリンエンジンと電気モーターとの出力特性の違いです。同じ出力の場合でも、電気モーターは低速域でのトルクがガソリンエンジンより大きいという利点を持っています。したがって、エンジン車のスーパーカーより、ハイブリッド化されたスーパーカーは加速性能が確実に向上しているのです。

たとえば、ハイブリッド化されたマクラーレン P1と、エンジン車のマクラレン F1を比較してみると、F1の0→100km/hが3.2秒であったのがP1では3秒未満に短縮され、F1の0→200km/hが9.4秒であったのがP1では7秒未満に、F1の0→300km/hが22秒であったのがP1では17秒未満に、それぞれ向上しています。

ですから、ハイブリッド化しても、スーパーカーはエコカーにスポイルされたわけではなく、やはりスーパーカーは変わらずに高性能を追求しているのです。

この点は、ドライビング・フィールの点でも確認できます。マクラーレン P1では、通常のエコカーなら当たり前の回生ブレーキを、ブレーキ・フィーリングが悪化することを理由に採用していないことでも分かっていただけると思います。

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ハイブリッド化されても、スーパーカーはスーパーカーとして進化を続けて行くはずです。今後、ハイブリッド化されたスーパーカーがどのように進化して行くのか、に注目が集まっています。

(山内 博)