結論からいえば、『SKYACTIV-G 1.3』は小排気量4気筒ガソリンエンジンらしい軽快で高回転まで楽しめるキャラクターに、クリーンディーゼル『SKYACTIV-D 1.5』はディーゼルらしいタフなエンジンに仕上がっていました。
まず、ガソリンエンジンはレスポンスで明らかにディーゼルをリードします。積極的にロックアップさせてダイレクト感を強調した6速AT『SKYACTIV-DRIVE』を採用したことも納得のファンのあるガソリンエンジンです。
一方、話題のクリーンディーゼルはATでは押し出すような加速感を、MTでは早めのシフトアップでも音を上げない太いトルクを感じさせる仕上がりです。なお、ディーゼルエンジンの最大トルクはATが250Nm、MTで220Nmとスペックが異なっていますが、エンジン単体での違いはそれほど感じられませんでした。
コクピットでハンドルを握っているときは、それほど気にならないディーゼル特有のガラガラ音は、停止時には車外でも確認でき、ボンネットフードを開けるとそれなりに盛大ですが、これもディーゼルらしさを隠さないデミオのキャラクターからすると違和感ナシといえましょう。