キャリイKCエアコン・パワステ装着車に追加されたAGSですが、従来の5速MTをベースに自動化したのではありません。
5速直結(ギア比:1.000)のユニットを使っているのは変わりませんが、1~4速と最終減速比をローギヤード化しています。
具体的には、最終減速比でいうと、5速MT車が5.125となっているのに対して、5速AGS車では5.375となっているのです。つまり、燃費性能では不利な条件であるにもかかわらず、燃費性能を向上させているのです。
単なる自動クラッチ・シフトではなく、エンジンと協調制御を行なうことが、燃費測定での優位性につながっているといえそうです。
また、ローギヤード化したことで、登坂性能など軽トラに求められるパフォーマンスも向上していることが期待できます。