さて、今回公開された写真はスクープ! ではなく「ランドローバーとヴァージン・ギャラクティック社のテストと開発分野における新たな試みを実施」というテーマでメーカーから発信されたもの。
テスト車はカモフラージュされていますが、今春のニューヨークで公開された「ディスカバリー・ビジョン・コンセプト」とフォルムは当然ながら変わらないようです。
両社は、以前お伝えしたように、両社は「冒険・革新・探検の分野におけるグローバル・パートナー」になっています。地上と宇宙空間における新しい乗り物をテストおよび開発し、地上と宇宙空間における最先端技術の開発に向け協力。
しかし、ヴァージン・ギャラクティック社が「どのように、どれだけ」ディスカバリー・スポーツの開発やプロトタイプの走行テストに関わっているのかは分かりません。
ランドローバーのプログラム・ディレクターであるマーレイ・ディーチェ氏は、「ランドローバーとヴァージン・ギャラクティック社は、エンジニアリングに関して共通の哲学を持ち合せています。まず、アイデアからスタートし、そのアイデアを組み立て、設計し、年月をかけて改良を重ね、ヴァーチャル・テストを経て、プロトタイプを実際に走らせます。ヴァージン・ギャラクティック社との連携により、お互いのチームが親密な関係を築き、エンジニアリングと専門性における共通分野を探ることができるのは、とても興味深いことだと思います」とコメントしています。
なお、ディスカバリー・スポーツのプロトタイプは、世界で最も過酷で、車両の能力が試される地形と気候のもとで走行テストを実施。
その走行距離は、およそ75万マイル(約120万キロメートル)にまでおよびます。車両の堅牢性と設計における絶対的な信頼と確実性を求め、計181台のプロトタイプ車両 を使い、そのライフタイムを通じて世界各地で11,000を超えるテストを完了させたとのこと。
ディスカバリー・スポーツは、すでにプロトタイプ車両を使った約75万マイル(約120万キロメートル)の走行テストをはじめ、水深600mm、36度(北米)~42度(ドバイ)の温度下での走行、40度の斜面と45度の下り坂での走行テストなどを実施しているそうです。
■ランドローバー「ディスカバリー・スポーツ」画像ギャラリー ― 新時代の大胆なフォルム
https://clicccar.com/2014/04/23/253075/
■ランドローバー・ディスカバリー・スポーツを2015年発売開始へ
https://clicccar.com/2014/04/21/253067/
■次世代ディスカバリーが世界初の民間宇宙船とデビュー
https://clicccar.com/2014/04/19/252647/
(塚田勝弘)