パナソニックとテスラ、電池工場での協力合意でテスラは低価格へ!?

この合意では、テスラが土地や建物、そして工場設備を準備して提供、管理を担い、パナソニックは双方同意のもとで、円筒形リチウムイオン電池セルを生産・供給し、リチウムイオン電池セルの生産に必要な設備や機械、その他の治工具などに投資。

panasonic_02ギガファクトリーで必要な材料の前駆体は、パートナーサプライヤーで構成されるネットワーク内での生産を計画。テスラは、セルやほかの部品を用いて電池モジュールおよびパックの製造を担当するそうです。

ギガファクトリーのメリットは、まず、長距離の航続距離を実現するリチウムイオン電池パックの製造コストを削減し続ける点。

それにより、テスラの目的であるEVを広く普及させる大衆向け電気自動車用に必要となる生産量を確保することができる、としています。

また、電池製造の複合産業施設の生産スペースのおよそ半分を占め、あとの半分で、他の主要サプライヤーがテスラのモジュールやパックに必要なパーツを生産する予定とのこと。

panasonic_01パナソニックの山田喜彦代表取締役副社長は、「テスラとは、いままで電気自動車の普及に向けた様々な協業を行ってきました。パナソニックのリチウムイオン電池セルは、EVに必要とされる高容量、耐久性、そしてコストパフォーマンスを併せ持ちます。ギガファクトリーにおいて、リチウムイオン電池セルを生産することになれば、EV市場の拡大を加速させることができるものと確信しています」とコメント。

テスラは高級EVのイメージがありますが、EV普及のために価格を抑えたモデルを投入すると見込まれています。

今回、ギガファクトリー内のサプライヤーが供給することにより、梱包・輸送・関税・在庫管理に掛かるコストを削減できること、および安価な公共料金や運営費用で実現できる利点もあるようです。

また、ギガファクトリーでは 2020年までに年間 35GWh相当のセルと50GWh 相当のパックを製造することを計画していることも明らかにされています。

■好調はホントだった!テスラ用リチウムイオン電池セルの生産が1億個を突破!!
https://clicccar.com/2013/06/16/222947/

■テスラが東京モーターショー初登場で、モデルSの試乗もできる!【東京モーターショー2013】
https://clicccar.com/2013/11/24/237995/

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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