コンパクトカー随一といえる多彩なボディバリエーションを揃え、一般にも幅広く浸透しているブランドといえばMINI。MINIを購入するのは、認定中古車を含む正規ディーラーだけでなく、それ以外の自動車販売店や認定以外の中古車という場合もあるでしょう。
正規ディーラーで新車やMINI認定中古車を購入したなら、その流れでMINIの正規ディーラーで点検・整備を受ける人が多いはず。しかし保証期間が切れると、MINI正規ディーラーから足が遠のいている人も少なくないそうです。
ユーザー調査によると「MINIは外車だから、きっとメンテ費が高い」と思われているのが最大の理由で、「普通の自動車工場で見てもらう価格の2倍はかかりそう…」という漠然としたイメージを抱いている人もいるようです。
果たして本当にそうなのか、真相を探るべく正規ディーラーの「MINI世田谷」にお伺いしました。日本トップクラスの自動車ディーラー激戦区、環八沿いにある「MINI世田谷」は、世田谷という場所柄か一階と中二階がショウルーム、三階が点検・整備を行うサービスフロアになっています。
仕事柄いろいろなサービス工場を取材していますが、空調が効いていて快適なのには驚きました。
もちろん、整理整頓も行き届いており、とても仕事がしやすそうです。壁には専用工具が整然と並んでいて、MINIの専用器具で整備されています。それでは、整備の様子を写真で見ながら、MINIは正規ディーラーでのメンテが安心でお得な6つの理由を探っていきましょう!
1.MINI専用工具で整備
まず、1つめはMINI専用工具で整備される点で、これほど信頼できて安心できるポイントはないでしょう。
2.MINI専門の研修を受けた整備士が担当
2つめの理由は、整備士も当然MINIの研修(年に数回、1回あたり3〜4日)を受けた専門メカニックが担当するからという、当たり前に思えますが安心してお任せできるポイントです。今回の取材では、ブッシュやブレーキパッドの交換などがメニューでしたが、走りや安全に関する内容なのでMINIを知り尽くしたプロが整備するのは信頼できるなと実感。
また、通常はクルマの営業担当者と点検・整備の相談をしますが、MINIディーラーでは専門的な内容などは整備士と直接やりとりもできますから、まさしく「顔が見えて」安心です。
さて、MINIの正規ディーラーで車検を含めた点検・整備を受ける場合、「法定項目」のほかにオススメメニューの「MINI推奨点検項目」というものがあります。そこには「いますぐ必要な」優先順位が高い項目から、「いますぐ必要ではない」優先順位の低いものまでズラリと並んでいます。
そのトータル額だけをいきなり見れば「え!?」となるかもしれません。確かに、「クルマを隅々まで見られて、全部やらないといけない」となれば、想像以上の金額になる可能性もあります。
3.即必要項目だけで「明朗会計」に!
しかし、次が3つめのポイント。実際は点検項目全部を必ずしもすぐに整備する必要はなく、「即必要な項目」はやるにしても、予算に応じてこの項目は次回に回す…など、順番をつけて相談しながら進めることができます。見積を見て「明朗会計じゃない!」とはならない仕組みになっているわけです。
しかも、エンジン・オイル、ワイパー・ブレード(フロント)、ブレーキ・パッド(フロント)からなる消耗品交換も「MINI Value Service」により、下記の価格でサービスを受けられますからまさしく明朗会計で安心。
■MINI Value Service
●エンジン・オイル交換:1万4,040円(R50、R52、R53、R55、R56、R57)
●ワイパー・ブレード(フロント)交換:5,500円(R50、R52、R53、R55、R56、R57)
●ブレーキ・パッド(フロント)交換:2万1,600円(R50、R52、R53)、2万8,080円(R55、R56、R57※)
※JCWのぞく
4.交換パーツにも保証が付く!!
4つめは、MINI正規ディーラーであれば交換した部品(消耗品をのぞく)に、2年間の保証が付いていること。これなら、交換したパーツに何かトラブルがあっても安心です。
5.「警告灯を消す」などは他では不可能なことも!
5つめは、メーターに点灯したウォーニング(警告灯)を適正に消すという、MINI正規ディーラーでないとできない項目がある点。
MINIのウォーニングは、エンジンなどの重要な項目の場合は、原因をしっかり解決して、専用機器を接続し、診断しないと消えないようになっています。これはオーナーの安全を第一に考えての事。ムリヤリ消してしまってはもしかすると不具合が残っていて、思わぬトラブルが発生するかも? なので、これは正規ディーラーにお任せしましょう。
6.正規ディーラー以外で買っても見てもらえる
ほかで買った中古車のMINIであっても、もちろん正規ディーラーで見てもらうことができます! ただし、車両が保安基準に準じていることが条件。
カーフィルムやテールランプ、タイヤのはみ出しなど、オーナーが自分で直せる場合は直しておきましょう。また、中古で買ったまま乗っていて、どこが原因で車検に通らない状態なのか分からない場合でも、正規ディーラーに一度持ち込めば教えてくれますし、メニューによっては直してもらえるそうなので、安心してお任せできますよ。
このように、MINI正規ディーラーで点検・整備を受けるメリットはいくつもありますが、こればかりは実際に体験しないと分からないですね。
しかし、実際に正規ディーラー以外でMINIを購入した人が、正規ディーラーで点検・整備を受けてその実力とシステムに納得し、それから新車に買い替えたり、認定中古車を購入したりするケースも多々あるという事実をうかがいました。
=(イコール)これこそが、MINI正規ディーラーの信頼性、透明性の高さを証明しているわけです。
そんな正規ディーラーの良さを表すちょっとユニークな動画も、現在公開中です。
思わずフフフ、ですね。
http://www.mini.jp/service/aftersales_awareness/index.html
(塚田勝弘)