ここ数年、200台前後を中心とした3ケタのセールスが続いている三菱パジェロ。トヨタ・ランクルとともに日本を代表する本格クロカンSUVであり、エコで力強い加速を披露するクリーンディーゼルエンジン車も設定しています。
しかし、消費税増税後の4月以降は二ケタ台と苦戦。世界170か国以上で販売されているグローバルモデルとはいえ、三菱自動車の「顔」であり、モデルライフを通じて販売目標台数をクリアする必要もあるはず。
お膝元、日本で販売台数を伸ばすため、あるいは看板車種の「顔」を立てるためか、スケジュールどおりか分かりませんが、今回の一部改良では、昨年の東京モーターショーで提案された新しいSUVデザインの考え方を採用。
フロントバンパーおよびラジエータグリルの意匠を変え、直線基調のSUVらしいフロントマスクとし、リヤもスタイリッシュなデザインに変更。ロングボディの「SUPER EXCEED」と「EXCEED」のスペアタイヤカバーを新デザインとし、スマートな後ろ姿に印象を変えています。
ロングの「SUPER EXCEED」と「EXCEED」、ショートの「VR-2」は、フロントバンパーの左右コーナー部にLEDポジションランプとフォグランプが装着され、被視認性と質感向上に貢献。
インテリアでは、ロング仕様の「SUPER EXCEED」のセンターパネルを木目調に、ロングの「EXCEED」とショートの「VR-2」のセンターパネルをピアノブラック調に変更しています。
さらに、全車のエアコンエアアウトレットにシルバーとメッキ加飾を施すことによりクオリティアップを図っています。また、インストルメントパネルやドアトリムに吸遮音材を追加し、車内の静粛性をさらに向上させることで、走りの質感向上に寄与しているはず。
価格帯はショートボディの「VR-1」の292万1400円をボトムに、ロングの「SUPER EXCEED」の493万200円。もちろん、クリーンディーゼル搭載車は「免税」対象車になります。
(塚田勝弘)