日本外国特派員協会で講演した日産のカルロス・ゴーン社長は、2016年末、つまり再来年末までに混雑した高速道路上での自動運転を可能とし、さらに運転操作が不要な自動駐車を実現すると予定と発表。
後者の自動駐車システムは幅広い車種に投入する予定だそうで、前者の高速道路での自動運転も日産がかなり前から先行開発している技術といえます。
さらにゴーン社長は、2018年には、危険回避や車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術を導入します、と発表。
また、2020年までに「ドライバーの操作介入なしに、十字路や交差点を自動的に横断できる交差点での自動運転技術を導入する予定」と自動運転のスケジュールを公言。そして、自動運転の狙いとして下記の3本を掲げています。
●自動運転で業界をリードする
●自動運転技術の投入により、運転時の単純作業を軽減
●安全性の向上、渋滞の緩和やエミッションの削減を目指す
周知のとおり、日産がゴーン社長の下で劇的なV字回復を遂げたのは「コミットメント戦略」が大きく貢献しているはずですが、最近ではEV普及などで頓挫していると指摘も。「自動運転」分野でこうした戦略が成功するかに今後、世界の注目が集まるのは必至です。
■日産が自動運転の実証実験を「高速道路上」で開始
https://clicccar.com/2013/11/26/238655/
■日産自動車「ITS世界会議 東京2013」で自動運転車両を披露
https://clicccar.com/2013/10/16/233473/
■自動運転技術に豊田章男トヨタ社長もカルロスゴーン社長も注目!【動画】
https://clicccar.com/2013/10/04/232236/
(塚田勝弘)