エンジンは、565bhp(573PS)を発揮する最新世代のアストンマーティン「AM28」の6.0L V12で、最先端を走る「ボッシュ・エンジンマネージメントシステム」の採用により、0-100km/hをわずか4.1秒で加速し、最高速度は323km/hに到達。
「V12 Vantage S Roadster」は、超刺激的なオープン体験をオーナーにもたらすのはもちろん、スポーツカーならではの敏捷性に加え、V12 NAユニットと匠の技でチューンされたエキゾーストシステムが奏でる官能的なサウンドによりドライバーを魅了します。
このV12エンジンは、低速域のトルクも非常に豊かなだけでなく、620Nm/ 5750rpmを誇る最大トルクにも驚かされます。この圧倒的なトルクは、スポーツカーにとって重要な高回転域で、有り余るほどのパワーを備えていることを物語っています。
その一方で、わずか1000rpmという低回転域でも510Nmという強大なトルクを発生し、どのギヤからでも力強い加速が得られる卓越したドライバビリティを実現しているとのこと。
見どころはまさしく満載で、ベースの「V12 Vantage Coupe」と同様に新しい「V12 Vantage S Roadster」にも、数多くのレーシングカー・テクノロジーが採用されています。
そのひとつが、レーシングカーから導入された技術である「Sportshift 3」と呼ばれる7速トランスミッション。
V12エンジンのポテンシャルを余すことなく発揮させるために生まれた最新世代のトランスミッションで、油圧機構により自動変速を行います。レーシングマシンと同様にパドルシフトを装備することで、スポーツ走行において最適な操作が得られるのも特徴。
先代「V12 Vantage Roadster」の6速MTに代わって採用されたこのユニットは、非常に軽量に仕上っており、同トランスミッションと比較して20kgの重量削減を実現しているそうです。
インテリアでは、オプションのスポーツシートやカーボンファイバー製の軽量シートを含め、新デザインのシート・トリムとドア・トリムを用意。
さらに、ダッシュボードと室内ドアハンドルにカーボンファイバーを使っているオプションのインテリア・カーボン・パック、初の設定になるブラックペダルなど、真のビスポーク・スポーツカーを求めるオーナーの要望に応えるべく、パーソナライゼーションのための選択肢を拡大しているのにも注目です。
(塚田勝弘)