スバル・レヴォーグは2リッターがお買い得という3つのワケ

話題のニューモデル「スバル・レヴォーグ」。日本国内専用モデルとして開発された、ブランニューのスポーツツアラーは、全車が水平対向4気筒直噴ターボエンジン、リニアトロニック(CVT)、シンメトリカルAWD(四駆)というパワートレインで、まさにスポーツ性をアピールするツーリングワゴンとなっています。

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そのパワートレインは、1.6リッター、2.0リッターというエンジンが用意されていますが、その排気量によってリニアトロニックやAWDの仕様が異なるなど、比べていけばいくほど選択に迷うところ。1.6リッターターボでも十分過ぎるパフォーマンスを持つことで、1.6リッターに軍配が上がるという評価も少なくありません。

しかし、見方によっては2.0リッターが有利ともいえます。その3つの視点を紹介しましょう。

1.パワー・マネー・レシオでは2.0が有利!

エンジンパワー(馬力)が同じでも車重が軽いほうが速いということを示すものとしてパワー・ウエイト・レシオという指標は昔から使われています。それと似た考え方で、馬力あたりの価格でお買い得感を比較しようというのが「パワー・マネー・レシオ」。かつては「1万円/馬力」がお得に感じる境界とも言われていました。

では、仕様の似ている1.6GT EyeSight、2.0GT EyeSightで価格(税抜き・メーカー希望小売価格)と最高出力(馬力)の関係を比べてみましょう。

1.6GT EyeSight 257万円 170馬力  1.51万円/馬力
2.0GT EyeSight 310万円 300馬力 1.03万円/馬力

この指標でいうと、圧倒的に2.0リッターターボのほうがお買い得なのです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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