スバル・レヴォーグには1.6Lと2.0L、「GT」と「GT-S」、1.6Lには「EyeSight」の有り/無しがあります。タイヤサイズは「1.6GT」と「1.6GT EyeSight」が215/50R17で、「1.6GT-S EyeSight」と2.0Lの2モデルが225/45R18になります。
17インチと18インチの違いに加え、ノーマルの「GT」とビルシュタイン製ダンパーの「GT-S」との違いもあります。
ツインリンクもてぎで試乗した時はプロトタイプでしたが、どのグレードでも跳ねるような乗り心地で少しガッカリしたのもホンネです。とくに同サーキットの外周路は荒れた路面も多く、盛大に上下左右に揺すられたのには驚きました。
しかし、最初に試乗した「2.0 GT-S EyeSight」で芦ノ湖スカイランに向かうと、減衰力が効いていて、あの揺すられるような挙動がずいぶん抑えられていて、これなら後席に座る家族からも苦情は来ないかも、と思える乗り味。
しかし、後席に座っていた「足まわりオタク!?」のAカメラマンからすると、1.6Lの方がGTでもGT-Sでも突き上げ感は少なかったようです。
確かにタイヤの当たりは、17インチの方が総じてマイルドで、私は箱根では残念ながら後席に座る機会はありませんでしたが、ディーラーなどに試乗に行くお父さんも機会があれば後席に座って欲しいと思います。
試乗した3仕様ともにプロトタイプよりも乗り心地が改善しているのは明らかで、かなり手を入れてきたな、と感じました。
さて、1.6Lと2.0Lの「GT-S」を乗り比べると、2.0Lは明らかにノーズが重いものの、ダンピングがより効いているのは2.0Lの方で、コーナーが続いていても正確なハンドリングが光ります。
さらに、深いなぁと思ったのが、同じ速度域でコーナーに突入すると、フロントが明らかに軽く感じる1.6Lの方が「GT」でも「GT-S」でもアンダーが出がちなのに、2.0Lは後輪へのトルク配分を増やす「VTD-AWD」の恩恵と思われますが、ある程度の速度以上ではより曲がりやすく感じる点です。
■1.6L直噴ターボがスバルレヴォーグのベストバランス
https://clicccar.com/2014/06/20/259215/
(塚田勝弘)