2015モデルのコルベットZ06は650馬力、881NmのスーパーチャージドV8

ゼネラル・モーターズを代表する、いやアメリカを代表する、いやいや世界的な人気を誇るスポーツカー「シボレー・コルベット」が史上最強のエンジンを手に入れます。

2014年 第4四半期に発売予定の「シボレー・コルベットZ06」の心臓部となるエンジンの詳細が公開され、ゼネラル・モーターズの量産車としては過去最高となる650馬力のLS4・スーパーチャージャー付き6.2リッターV8エンジンを搭載することが明らかとなりました。

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最高出力:650馬力(485kW)/6400rpm
最大トルク:881Nm/3600rpm

最大トルクの太さに驚きますが、2800rpmでも847Nmを発生しているという低回転でのトルクフルなキャラクターがアピールポイントとなっています。

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6.2リッターという、コルベットの心臓部としてはダウンサイジングしたLS4エンジンが、こうした史上最強のパワーを実現した理由には、 筒内直接燃料噴射や可変バルブタイミング機構などが効果を発揮したといいます。そのほかチタン製インテークバルブ、軽量コンロッド、10.0:1という高圧縮比も技術的なポイントで、気筒休止システムによる環境性能も見逃せないところといえそうです。

新型スーパーチャージャーの回転上限は20000rpm、過給した吸気をダイレクトにシリンダーに押しこむことで直噴エンジンとの相乗効果も考慮されているようです。なお、バルブ駆動はもちろんOHVとなっています。

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(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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