日本では、外車というとベンツやVW等の欧州車が思い浮かびます。でも日本で販売されていないだけで、関係の深い米国やお隣の韓国と中国も、自動車大国として沢山の車種を生産しています。そこでここでは、日本では馴染みの薄い、身近な国々のクルマを紹介したいと思います。
■ビックアメリカン健在、米国大陸にはトラックとミニバンが似合う!
最近アメ車にもエコの波が押し寄せていますが、まだまだビックアメリカンは健在です。象徴的なのが、ピックアップトラックとミニバンでしょう。米国新車販売で32年連続で一位を獲得しているのが、フォードF-150(左上)です。特に今年中盤から発売される最新型は、v8・5Lの大排気量から直4・2.7lターボのダウンサイジングまでラインナップして、時代の要請に応えています。またミニバンでは、シボレータホ(右上)やキャデラックエスカレード(左下)、GMCユーコーン(右下)等、全長5m×全幅2mを超える車種がズラリと勢揃い。やはり米国はスケールがでっかいですね〜!
■お隣の韓国も自動車産業が盛ん
数年前、韓国車は日本市場から撤退したため、国内ではほとんど見かけなくなりました。でも韓国車は、米国市場で日本車のライバルとして大いに人気を博しています。ヒュンダイソナタ(左上)は、米国市場でカムリやアコードと競う中型セダン。ベロスター(右上)は、アグレッシブなデザインで若者に訴求しています。またキアは、スポーティな「タイガーノーズグリル」が特徴。bBやキューブを合わせたようなデザインのソウル(左下)は米国の若者に支持されており、カデンツァ(右下)は高級セダンとして存在感を発揮しています。
■中国といえばやっぱり気になるコピーカー
中国は、世界中の自動車メーカーと合弁会社を作って、技術を吸収しながら高性能車を生産してきました。また最近では、中国向けに開発したクルマを積極的に投入し始めています。ただ一方で、中国の地場メーカーには、ウソのようなコピーカーを生産する会社も存在します。デジタル技術の発達で、デザインが容易にコピーできてしまうのですね。しかし技術や品質はコピーできないため、エコ・環境技術や安全性能は大きく劣るのが現実。クルマの開発は、不断の技術開発と地道なカイゼンの積み重ねで成り立っていることを、中国のコピーカー達が教えてくれる様です。