2014年3月期(13年4月-14年3月)決算によると、ダイハツ、日野を含めたトヨタの営業利益は2.3兆円(前年比+73.5%)、営業利益率は8.9%(+2.9ポイント)。
純利益では1.8兆円(前期比+89.5%)と、米市場での好調や増税前の国内駆け込み需要により前期比で大幅な伸びを示しています。
一方、今期(14年4月-15年3月)の業績見通しについては消費増税後の影響などを考慮して控え目となっているのが特徴。
豊田章男社長はこれを「意志を持った踊り場」と説明した上で「より競争力を強くして将来に花開くための積極的投資も順次行っていく」としてしています。
日経新聞が伝えるところによるとトヨタは2015年に発売する次期「プリウス」の生産に向けて、国内の車両工場や部品工場に約5,000億円を投じる模様。
他の車種との部品共通化拡大で生産効率を高めるべく、主に製造ラインなどに資金を投じるようで、同社の今年度投資総額は2008年のリーマンショック後最大となる1兆200億円に達する見通しと言います。
ちなみに同社の過去最大投資は2005年度の1兆5288億円で国内投資は9093億円。今回はそれに次ぐ規模となる模様。
豊田章男社長は経営資源を振り向けられる今こそ、将来の成長に向けた「種蒔き」の好機と位置付けているようです。
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