電気モーターは96kW(131ps)/4800rpmのパワーと250Nmのトルクを発揮する。バッテリーは7.1kWhのキャパで電気モーターだけで37km走行できる。i8の最高スピードは250km/h(リミッター)なのでi3のように1速固定というわけにはいかず、電気モーターにも2速ATが組み合わされる。ローは120km/hまででハイはそれ以上を担当する。120km/hまでは電気モーターのみで走行することもできる。
後輪を駆動するエンジンは最新のBMWの理論に則っていちば効率が良いとされる1シリンダー当たり500ccのエンジンである。
1.5リッターなので3気筒ということになる。ボアxストロークは82.0x94.5mmである。コンセプトカーはディーゼルだったが、市販されることになったi8はガソリンのターボエンジンである。
170kW(231ps)/5800rpm、320Nm/3700rpmのパワーとトルクを誇る。燃料タンクは30リッターだが、日本仕様はオプションの42リッターになり、レンジは600kmになる。6速ATと組み合わされ0−100km/h加速は4.4秒と俊足である。
タイヤサイズはi3と同じように細めの大径になっている。
細くして転がり抵抗を減らし、大径にしてタイヤの接地面積を前後に長くとってグリップを稼ぐという考え方だ。前が195/50R20 93WXL、後が215/45R20 95WXLが標準だが、今回試乗したi8にはオプションサイズの前が215/45R20 95WXL、後が245/40R20 99WXLのブリヂストン・ポテンザS001を履いていた。
ボディの造り方、素材、タイヤサイズ、パワートレインのレイアウトまですべてをサステイナビリティのために新しくデザインしたi8は、単なるハイブリッド車とか単なるスポーツカーの領域には留まらない飛び抜けたものを感じる。
【その2】へ続く。
(菰田 潔)
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