トヨタと世界一の座を競うフォルクスワーゲン・グループの新車販売台数が好調です。今年4月の同グループの販売台数は84万8500台で前年比8.2%増を記録。
販売担当理事のChristian Klingler氏によると「南米やロシアで下落傾向もありましたが、ヨーロッパやアジア太平洋地域のすべてで成長しています」と、第二四半期も好調なスタートダッシュを決めています。
2014年1月から4月では、中国が119万台に達し、前年比17%プラス。中国を含むアジア太平洋地域では15.7%増の131万台で、中国での強さが際立っています。
同じく欧州でも最初の4か月で130万台に達し、前年比8%のアップ。ドイツをのぞく西ヨーロッパは69万1200台で8.7%増。
しかし北米全体では、2.9%マイナスとなる27万9900台で、アメリカ単体では4.9%減の18万4300台とやや苦戦しています。
ブランド別ではフォルクスワーゲンが世界で4.6%増の199万台、アウディが大きく伸張して前年同期比11.7%プラスの56万1900台、シュコダは13%増の33万6800台、セアトも8.8%アップの12万7400台を記録。
ポルシェは、4月に前年同月比5.2%アップの5万5000台し、とくに1万7700台を記録したアジア太平洋地域の比率が高くなっています。
(塚田勝弘)