ヘッドライトが盗まれる事件が東尾張や西三河を中心に相次いでいるそうです。
中日新聞によると深夜から未明にかけての発生が多く、愛知署管内で連続して発生しており、最近は狙われるクルマの部品の殆どがヘッドライトで占められているとか。
カーナビの盗難は以前からよく聞くものの、ヘッドライトの盗難って…?
愛知県警によると、今年1‐4月に県内で発生した車両部品を狙った窃盗事件は1505件に上り、ナンバープレートの盗難に続いて3月頃からヘッドライトを狙う犯行が急増している模様。
このうち愛知署管内の発生件数は97件で3、4月は被害品の大半がヘッドライト。トヨタのHVや高級ミニバンが多く被害に遭っていると言います。
一晩に10件発生したこともあるそうで、同署は同一犯が車などで移動しながら犯行を重ねている可能性が有るとしています。
ヘッドライトを狙った盗難事件はこれまでは余り無かったケースですが、特にHIDタイプは一般的に高価な為、被害品はネット転売されている模様。
最近のミニバンの大半に三角窓が設置されており、車上荒しは三角窓を割って車内に侵入、ボンネットを開けてヘッドライトを盗むそう。
従来、この三角地帯にはドアミラーが直に取付けられていましたが、斜め前方の視界確保の観点から三角窓が追加され、ドアの下方からミラーの取付け足を設ける構造が多く、三角窓の廻りには遮る物が無い状況。
小さな窓なので、ハンマーなどで割っても余り大きな音がせず、ガラスの飛散も極僅かな為、犯人はこの窓を狙い、車内に手を突っ込んでドアロックを解除。
特にミニバンは運転席が高く、乗り込んでしまえば外から車内の様子が見えない為、僅か数分でヘッドランプやカーナビ等を奪って行く模様。
こうした新手の盗難を防ぐには三角窓に透明な防犯フィルムを貼っておく対策が考えられます。
・エンジンキーを車内に残さない、スペアキーを隠さない
・クルマを離れる際は窓ガラス全閉でドアをロック
・車内に財布などの貴重品やカバンを放置しない
・夜間は見通しが利く明るい場所に駐車
・各種セキュリティグッズを併用
・車庫へのセンサーライト取付け
上記の基本的な防犯対策に加えて今後は三角窓への防犯対策も必要な状況に。
三角窓が有る高級グレードのクルマにお乗りの方はヘッドライトの盗難にはくれぐれもご用心を。
〔関連記事〕
愛車のカーナビを盗難被害から守る方法4つ
https://clicccar.com/2013/08/27/229012/
自動車盗難・車上荒らしを未然に防ぐ方法5つ
https://clicccar.com/2013/07/03/224246/
車両盗難率ワースト1の愛知県がトヨタに要請した秘策とは?
https://clicccar.com/2013/02/20/213356/
2年間で19倍!プリウスの盗難台数激増中のワケとは?
https://clicccar.com/2012/06/17/166473/