2013年暦年(1-12月)の世界販売でVW、GMを抑えて2年連続で首位を維持したトヨタ自動車。前年度(13年4月から14年3月)に於いては大台超えとなる1,013万台を販売。
同社が5月8日に発表した2014年3月期(13年4月-14年3月)決算によると、傘下のダイハツ、日野を含めた連結売上高は25.7兆円(前期比+16.4%)、営業利益は2.3兆円(同+73.5%)、営業利益率は8.9%(+2.9ポイント)。
米国への大規模リコール和解金(約1,200億円)支払いや豪州からの撤退費用などで、目標としていた営業利益2.4兆円には届かなかったものの、純利益では1.8兆円(前期比+89.5%)と、米市場での好調や増税前の国内駆け込み需要により前期比で大幅な伸びを示しています。
一方、今期(14年4月-15年3月)の業績見通しについては消費増税後の影響などを考慮してほぼ据え置かれているのが特徴。 (上表右側)
豊田章男社長はこれを「意志を持った踊り場」と説明した上で「より競争力を強くして将来に花開く為の積極的投資も順次行っていく」、「リーマンショック後の赤字転落や米国での大規模リコール発生の根源は数字を追い過ぎて短期間に事業を急拡大した結果」とも。
今、同社は世界販売1,000万台という大きな節目を迎えており、誰も経験したことが無い未知の世界で人材育成と同じスピードで年輪を重ね、着実に「持続的成長」を遂げる為にも、身の丈を超えた無理な拡大は絶対にしないという覚悟で今後に望む考えのようです。
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