日産のSUVの中では、日本向けでは最大級のサイズで、初代からインパクトのあるデザインで人気のムラーノ。その新型モデルがニューヨークモーターショーで披露されます。
去年の北米国際自動車ショーで披露されたコンセプトカー「RESONANCE(レゾナンス)」から発展したという新型ムラーノ。量産車の新型「ムラーノ」とコンセプトカー「RESONANCE(レゾナンス)」は、ともにデザインテーマやブーメランシェイプのライト、ユニークなフローティングルーフなど、キーとなる細部を共有しているのが特徴。
この新型「ムラーノ」は、初代「ムラーノ」のコンセプトを継承しながら、彫刻的でエモーショナルなデザインと実用性に基づいたスタイリングとしているとのこと。デザインこそムラーノの大きな魅力だけに、新型もその成否が人気を左右しそうです。
パワートレーンは3.5L DOHC V6エンジン(最大出力260ps)とスムーズな走りと低燃費を実現するエクストロニックCVTの組み合わせ。
同モデルの燃費は、車両の軽量化や空力性能向上、またエンジンとトランスミッションの効率改善により、現行モデルよりも約20%改善しています。
インテリアではシートが自慢で、NASAから着想を得たという同社の先進的な「ゼログラビティシート」を前後席の両側に標準装備。
フロントシートには、温度調節機能(ヒーターとクーラー)を装備し、リヤシートは、3つのクッションからなるデザインで、後席にもヒーター機能が用意されています。
先進技術の面では、最大4つの車載カメラ(前後/左右)と3つのレーダーシステム(前方にひとつ、左右にふたつ)を配置し、後側方車両検知警報(BSW)、前方車両接近警報(FCW)、前方衝突予測警報(PFCW)、フォワード・エマージェンシー・ブレーキ(FEB)、 インテリジェントクルーズコントロールなどのために使われます。
新しい「クロス・トラフィック・アラート(CTA)」は、レーダーを使い、駐車場から出る際に車両後方にクルマが来ていないかを検知する機能。また、前後左右のカメラで周囲360度の映像を写しだすことで縦列駐車の複雑さを軽減できるアラウンドビューモニターも装備。
エクストレイルと同様に、最新の安全装備と快適装備を満載しているのも新型ムラーノの魅力といえそうです。
(塚田勝弘)