新型ヴォクシー/ノア・ハイブリッドの魅力と課題

新型ヴォクシー/ノアのハイブリッドは、純ガソリン車よりも遅れて発売されたこともあり、販売台数ではガソリンの方が多くなっています。ミドルクラスのミニバンは、子育て層が中心で、何かと物入りですから価格に対してかなりシビア。当然ながら少しでも安いガソリン車が支持されるわけです。

voxy_hybrid_01しかし、23.8km/Lのカタログ燃費は同クラスで圧倒的にトップですし、ガソリン車の16.0km/Lもクラストップではありますが、街中中心での使用が多いのであれば、燃費重視派にはまず大きな魅力になります。

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つぎに、静粛性の高さ。ガソリン車もアイドリングストップ装着車であれば停止時は静かですが、ハイブリッドを実際に走らせると、50〜60km/hまでEV走行が可能で、エンジンが始動しても静かですし、バッテリーや天候などの条件が良ければ速度は70km/hくらいまで、距離は2kmくらいまで走れるとのこと。

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また、エンジンフードサイレンサーや高遮音性ガラスなど、ハイブリッド専用装備の威力は、低速時から高速道路の巡航時でも実感できます。明らかに一段上質な空間を享受できるわけです。

また、ハイブリッドは加速も意外と力強く、「パワーモード」にするとエンジンだけでなく、バッテリーからモーターに電気が供給され、一気呵成に加速をしていくのがエネルギーモニターを見ていても分かります。

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当然ながら「パワーモード」にしていけば電気の消耗も激しく、燃費にも影響しそうですが、高速道路への合流などイザというときに頼もしいモードです。

また、床下に重いバッテリーがあるため、いい意味で安定感があり、首都高速でも思いのほかコーナリングも苦手としないのも発見でした。

課題はシビアな同クラスのミニバンで、価格戦略をもっと頑張れるか、さらに、欲しいという声が上がっているエアロ系グレードにもハイブリッドを設定できるかで、後者に関しては可能性を探っているようですから、今後の登場に期待したいところです。また、ハイブリッド車に限りませんが、いまや欠かせなくなっている「衝突回避・軽減ブレーキ」の設定も急がれるでしょう。

■ヴォクシー/ノアは全高を下げて成功するのか?
https://clicccar.com/2014/02/21/247204/

■待望のノア/ヴォクシー・ハイブリッドの走りは?
https://clicccar.com/2014/02/07/246188/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘

塚田勝弘 近影
1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。クルマ、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。