新型ヴォクシー/ノアが福祉車両を「普通のクルマ化」する?

福祉車両というと特殊なクルマで、自分や家族などと縁がなければ「人ごと」であり、自分や家族が必要となって初めて関心が高まるものであるはず。

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しかし、超高齢化社会に突入しているいま、関心は年々高まっています。トヨタでは1996年から「Welfare(福祉)」、「Well(健康)」、「Welcome(温かく迎える)」+「Cabin(客室)」からの造語である「Welcab(ウェルキャブ)」の名称を使用し、現在では数多くのモデルに展開しています。

新型にスイッチしたヴォクシー/ノアでは、「普通のクルマ化」コンセプトを導入し、ヴォクシー/ノアの「スロープ車」は、大きな車いすやストレッチャーに対応し、使いやすさを追求。

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シニアカーやストレッチャーも乗せられるのは乗用車タイプでは初だそうです。しかも、リヤにエアサスペンションを装備することで、車いすなどの乗降を楽にする機能も用意されています。

また、インライン生産により、「持ち込み登録」の手間を省けるだけでなく、ラインで生産されますから信頼性もアップするのも朗報で、より「普通のクルマ」に近づいています。

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スロープ車には当然ながらリヤゲートにスロープ板がありますが、荷物の積載時にはスロープ板がどんと立ちはだかり、大きな荷物の場合はスロープ板を展開するなどの手間が課題だといいます。

しかし、ヴォクシー/ノアのスロープ車は、レバー操作で簡単にスロープ板を荷室フロアに前倒しできるだけでなく、スロープ板を前倒しした状態で上からサードシートを展開することも可能。

助手席後ろの2列目スペース部に車いすを積載できるだけでなく、その空いたスペースを使わなくなった際に、後付けで普通のセカンドシートの装着も可能で、「普通のクルマ化」に貢献しています。

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福祉車両が必要な状況でも、家庭に福祉車両があるという人はわずか1%というトヨタの調査結果もあるようで、本当は外出したいのに家に閉じこもっている人が多いと想定できるそうです。

移動する自由を家族にも!と考えているなら「普通のクルマ化」が可能なヴォクシー/ノアは見逃せない選択肢だと思います。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘

塚田勝弘 近影
1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。クルマ、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。