日産はDATSUNとともに510ブルーバード風を2016年までに復活?

日産が2012年3月に「DATSUN(ダットサン)」ブランドの復活を宣言。 

「DATSUN」は同社の80年に渡るクルマ作りに対する技術とコダワリを象徴しており、日産のDNAを体現するブランド。

2014年中にインド、インドネシア、ロシアで「DATSUN」車の販売を開始するとの予告どおり、今年3月19日にインドを皮切りに「DATSUN GO」を発売しました。 

DATSUN

インドネシア、ロシア、南アフリカについても本年中に順次販売開始予定で、ロシア向けのWebサイトも既に立ち上がっており、4月4日の発売開始に向けて現在カウントダウン中。 

DATSUN2

ちなみに世界に「DATSUN」の名前を知らしめたのは510型3代目ブルーバードの功績が大きく、当時としてはかなり先進的なメカニズムを採用。1970年に第18回サファリラリーで総合&チーム優勝を達成した事も含め、世界中で高い評価を得ました。

サファリラリー優勝でその耐久性についても大いにアピールされる結果となり、累計生産台数150万台以上の大ヒット作に。米国では未だに根強いファンが多く、現在でも色々なイベントに登場する程の人気ぶり。

 Bluebird_510Bluebird_510

そんな日産が復活させるのは「DATSUN」のブランド名だけでは無いようです。 

実は約3年前(2011年7月)にお届けした「日産がDATSUNブランドを復活!?」の記事中で、「510型ブルーバードのデザインを今風にアレンジして最新のメカニズムを投入、新生DATSUNブランドの目玉車種にするのもいいかも。クルマ好きとしてはそんな刺激的な一台が欲しところですが日産さん、如何でしょうか?」 と提案。

 偶然?にも日産は昨年の東京モーターショーに何の前ぶれも無く、ノスタルジックな外観のコンセプトモデル「IDx FREEFLOW(フリーフロー)」をサプライズで出展。

NISSAN_IDx

スリーサイズが全長4100×全幅1700×全高1300mmと、往年の510型ブルーバードを現代風の解釈で再現したようなFRコンパクトセダンだったので、筆者もビックリ。 

競技仕様の「NISMO」バージョン「IDx NISMO」も同時出展され、今年1月の米デトロイトショーにも両車が出展されました。 

「IDx FREEFLOW」は日産自動車が創立80周年を迎えたのを記念して製作されたコンセプトカーで、ターゲット層は1990年代以降に生まれた若い世代とか。 

1.2~1.5LのガソリンエンジンとCVTの組合せで、「IDx NISMO」は直噴1.6L直4ターボ付きエンジンに6速マニュアルモード付きCVTを設定。 

巷では2016年までに実際に市販されるとの情報が囁かれており、競合他社がコンパクトスポーツモデルを開発しているとの噂も有ることから、今後の「IDx FREEFLOW」の開発動向が大いに注目されます。 

〔関連記事〕
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 (Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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