新型レヴォーグの発売でレガシィツーリングワゴンの歴史は終わる?

日本車で、モデルチェンジの度に論争を巻き起こすクルマと言えば、日産スカイラインとスバルレガシィツーリングワゴンでしょう。両車共、オーナーはこだわりが強く熱心ですよね。そこでここでは、新型レヴォーグ・開発責任者のヒジョーに気になるコメントを添えつつ、「歴代レガシィツーリングワゴン」ついて紹介したいと思います。

■初代BC型 (1989〜1993)

当時主力のレオーネは車格的に中途半端だったため、後継車として安価でコンパクトなインプレッサと大柄で上級志向のレガシィの2車種を開発しました。初代レガシィツーリングワゴンは、当初はフルタイム4WD+水平対向NAエンジンだけでしたが、後から追加した200psのターボ仕様が大ブレーク。当時はRV全盛期で、レガシィツーリングワゴンは卓越した走りでアウトドア派から支持されたのです。

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■2代目BD型 (1993〜1998)

2代目は、デザイナーにフランス人のブーレイ氏を抜擢。初代とは、シルエット以外は異なるデザインで登場しました。当初は変貌振りに戸惑いましたが、見るほどに味わい深くなるデザインだと思います。4WDターボは更に磨きをかけ、250psにパワーアップ。世界最速ワゴン記録を樹立するなど、レガシィツーリングワゴンのブランドイメージを強固にしたモデルでした。

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■3代目BE型 (1998〜2003)

3代目も当初は、パッチリ眼のフロントマスクが賛否を呼びましたネ。ラゲッジルームのノイズ低減と280psのターボパワーのために、リアサスをマルチリンクに変更。快適性とハンドリングを更に向上させました。エンジンはNAもターボも熟成を重ね、トルクやレスポンスを大幅に改善。またポルシェ・デザイン社によるスペシャルモデル「ブリッツェン」も登場。ラインナップが充実したモデルでした。

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■4代目BL型 (2003〜2009)

ハンサムフェイスの4代目も、「全幅が5ナンバーを超えたゾ」と賛否を呼びましたネ。エンジンに等長等爆エキゾーストノートを採用し、ボクサー特有のドロドロ音を消して効率アップを図りました。特筆すべきは、SOHC・2Lの廉価版でも充分スポーティだったこと。実は筆者はレンタカーで首都高速を流していたら、オービスで一発免停を喰らってしまいました。「廉価版なのに性能良すぎるヨ〜!」と本気で思いましたゾ。

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■5代目BM型 (2009〜)

現行の5代目は、米国市場への本格進出を狙って大型化。エンジンは、前期では2.5LのNAとターボ、後期では新開発2L直噴ターボとNA2.5Lにリニアトロニックを組み合わています。ちなみに米国市場では、ワイドボディのアウトバックが中心で、ナローボディのレガシィツーリングワゴンは販売されていません。実はナローボディは、国内向けに開発されたモデルだったのです。

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ちなみに、新型レヴォーグ開発責任者・熊谷PGMが、「このままワイドボディのレガシィ(アウトバック含む)をグローバルカーとして進化させていくと、ナローボディのレガシィツーリングワゴンは消滅してしまう。だから国内専用にワゴンをラインナップすることにした。」とコメントしています。

ということは、更に大きくなりそうな次期6代目レガシィに、ナローボディのツーリングワゴンは存在しないということ!?

この先、日本のレガシィツーリングワゴンはどうなるのでしょう?

(拓波幸としひろ)

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