英国で「ランエボ」最終モデルが限定発売される背景は?

2007年10月にフルモデルチェンジして登場した三菱「ランエボ X(テン)」。 

三菱自動車は当時、同モデルを限定生産ではなくカタログモデルとして発売。

Mitsubishi_Lancer_Evolution_X

その後、毎年のように同車のアップデートを重ねて来ましたが、折からのエコブーム台頭で遂に昨年3月に現行モデル限りで国内生産終了を決定。 

一方、英国の三菱モータースUKは2009年6月にオリジナルの300ps仕様から400psにパワーアップしたランエボ「FQ-400」をリリース。 

Mitsubishi_Lancer_Evolution_FQ400

ハイパワーながらも足回りをしなやかなセッティングとして乗り易いスポーツセダンに仕上げられていました。 

そして同社は今年3月26日、三菱自動車の英国進出40周年を記念して「FQ-400」をさらにパワーアップしたアニバーサリーモデル、「FQ-440」を英国で発売。

Mitsubishi_Lancer_Evolution_FQ440

2.0L直4ガソリンターボエンジンにHKS製ターボチャージャーを装備、専用エンジンECU、Janspeed製の吸排気系パーツの装着などで最高出力440ps/6800rpm、最大トルク57kgm/3100rpmを発生。

 オリジナル比で+140ps、+14kgmものハイパワーマシンとなっています。

 Mitsubishi_Lancer_Evolution_XMitsubishi_Lancer_Evolution_X

6速ツインクラッチ・スポーツシフトトランスミッション(SST)、18インチのBBS鍛造アルミホイール、アイバッハのコイルスプリング、6ポットモノブロックフロントキャリパーなどを装備。 

その他にもアダプティブフロントライティングシステム(AFS)、バイキセノンヘッドライト、革張りレカロシート、サブウーファー付き8スピーカーのロックフォードフォズゲートオーディオなど、豪華装備が目白押し。 

しかも新車登録から3年、または走行5万8000kmまで保証付きの40台限定生産車で、お値段高めの5万ポンド(約850万円)。 

今や軽自動車が新車販売の4割を占める日本ではこうしたニュースもすっかり影を潜めて久しいですが、英国ではまだまだ「ランエボ」も現役バリバリのようです。 

■三菱UK Webサイト
http://www.mitsubishi-cars.co.uk/ 

■三菱ランサーエボリューションX Webサイト
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/evo/index.html

 (Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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