ベンツのハイブリッドは駐車時に熱を貯めて好燃費に

メルセデス・ベンツS300 ブルーテック ハイブリッドに採用される「エコ・サーモ・カバー」がEU委員会の承認を受けたことがダイムラーより発表されました。

S 300 BlueTEC HYBRID,  Iridiumsilber

このアイデアは、エンジンルームをカプセル化することで駐停車時にも熱を逃がさないようにするというものです。

エンジンを切ると、その熱はどんどん放出されていきますが、メルセデス・ベンツの「エコ・サーモ・カバー」はラジエーターグリルに設けたシャッターを閉めるなどしてエンジンルームの熱をできるだけ保持、再始動した際に暖機を速めることでリアル・ワールドでの燃費改善につなげるテクノロジーとなっています。

Benz_ECO_Thermo_Cover011

「エコ・サーモ・カバー」は、いわゆるモード燃費には関係ないということですが、冷間始動時のロスを抑えることで実際の燃費を改善(CO2排出量を低減)するものとして、 今後注目の技術となりそうです。

 ■関連記事
メルセデスベンツ新型「Sクラス」画像ギャラリー 最新・最高のテクノロジーを満載
https://clicccar.com/2013/05/18/220042/

メルセデス・ベンツ新型「Sクラス」画像ギャラリー - 「最高の自動車」価格は1090万円のハイブリッドから
https://clicccar.com/2013/08/23/228687/

メルセデス・ベンツSクラス「最高の自動車」を目指し、日本上陸
https://clicccar.com/2013/08/23/228677/

ベンツの最上級Sクラスなのにリッター30km超!
https://clicccar.com/2013/08/22/228474/

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる