レクサスやSクラス、パサートなど高級車では珍しくなくなってきたドライバーの疲労検知システム。各社の機能や名称は微妙に異なりますが、ドライバーを監視して居眠りや散漫運転などを検知するものです。
ボルボが研究している技術は、センサーを使用し、ドライバーの目には見えない赤外線を発する小型LEDがドライバーを照らしてセンサーが検知するシステム。
目を開いているかを確認するだけでなく、どちらを向いているか、頭の位置や角度はどうかなどをセンサーで検知し、センサーからの情報でドライバーの状態を把握します。
さらに、ドライバーの注意力が低下している状態での走行車線からの逸脱防止、前方車両への接近を防止、居眠り運転の防止などを実現できるとのこと。
もちろんこうした機能だけでなく、ほかの機能を実現する可能性もあり、目の動きを監視することにより、ドライバーの視線の向きに応じて、室内の照明やヘッドライトの向きを調節することも可能。
ほかにも、ハンドルを握る個人を特定することで、自動的にシートの調整を行うなんてことにも応用できるそうです。
ボルボは「ビジョン2020」という、新しいボルボ車での死亡者や重傷者をゼロにする目標を掲げており、このドライバー疲労検知システムもその取り組みのひとつとだといいます。
■自動運転に前進!? ボルボが道路埋設マグネットで自車位置を把握するテストを実施
https://clicccar.com/2014/03/15/249293/
(塚田勝弘)