コーナリングもスムーズ! 世界初のアクティブエンジンブレーキ【日産エクストレイル試乗記03】

新型エクストレイルの乗り心地の良さは「アクティブライドコントロール」も効いている、という内容を試乗記01で紹介しました。3代目エクストレイルは新機能満載で、シャーシ関連では「アクティブエンジンブレーキ」と「コーナリングスタビリティアシスト」が用意されています。

X_TRAIL_01

トヨタのカーナビ協調制御である「NAVI・AI-SHIFT」にも似ていますが、エクストレイルの「アクティブエンジンブレーキ」は世界初とのことで、ブレーキングやコーナリングの際にCVTのギヤ比を制御することでエンジンブレーキを掛ける機能。

Dレンジに入れっぱなしでもエンジンブレーキが作動することでイージードライブを実現するというわけです。

X_TRAIL_04 X_TRAIL_03

作動具合は思ったよりも自然で、唐突感など気になるものではなく、こんな機能が増えると運転がヘタになりそうですが、謳い文句にあるようにフットブレーキの軽減とロングドライブの疲労抑制に貢献してくれそう。

新型エクストレイルは、SUVということもありターインがしにくいシーンも速度域やコーナーによっては散見されましたが、それでも良好な乗り心地を考えるとハンドリングも良好といえます。

また、「コーナリングスタビリティアシスト」は、エクストレイルでは初採用の機能。ワインディングや高速道路の出入り口やコーナーなどで走行状況に応じて4輪のブレーキを制御し、アンダーステアを抑える効果があります。

左右輪の間で駆動力配分を制御するトルクベクタリングと似た効果がありますが、この4輪ブレーキ制御はなかなか自然なフィーリングで、人工的な制御を感じさせないのが美点なのと、これらのシャーシ技術は2WDを含む全グレードに標準装備されているのも評価できます。

■先代とは別モノ! 想像以上に良好な乗り心地【日産エクストレイル試乗記01】
https://clicccar.com/2014/03/03/248303/

■フル乗車だとパワー不足か!?【日産エクストレイル試乗記02】
https://clicccar.com/2014/03/04/248340/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる