2013年通年の世界新車販売台数はトヨタが998万台で前年に続き首位を維持。
2位は先日販売台数を上方修正したVWで973万台、3位が米GMで971万台となっており、4位の日産・ルノーアライアンス(826万台)と145万台の大差をつけています。
米BIG3(GM、フォード、クライスラー)が今月発表した2013年通期決算(1-12月)によると、3社揃って増益を確保しており、その大半は景気回復で好調な北米市場に依存したものとなっています。
利益率の高い大型ピックアップや高級モデルの販売好調が奏功した模様。
とは言え、純利益は3社トータルで1.4兆円弱に留まっており、首位のトヨタグループの通期純利益見通し(4‐3月)である1.9兆円には遥か届かない状況。
ちなみにGMの売上高は約15.7兆円(前期比+2.1%)、純利益が約4,000億円(同-22.4%)で、トヨタの今期売上高予測25.5兆円と比べても大きな開きが有ります。
これは「シボレー」の欧州撤退に伴うリストラ費用が嵩んだ事やオーストラリアでの生産終了に伴う減益が要因とか。
GMやフォードは北米市場で得た利益を中国などアジア市場に積極投資して第2の収益源を目論んでいますが、2014年度は足元の北米市場の成長が減速する見込みから赤字の南米と欧州を穴埋めしきれず、業績回復が踊り場を迎えそうな状況と言います。
さらに中国を含めて東南アジアや中東、インド、オーストラリアなどについても引き続き利益が圧迫されているとの見方を示しています。
こうした世界市場の今後の先行き見通しは北米市場で業績をあげている日本車勢にとっても当然ながら影響大で、折からの米国による「量的緩和縮小」政策で既に影響が出始めている新興国市場を含めて、今後は難しい経営の舵取りを強いられそうです。
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