東京モーターショーのヤマハブースでは、新しいパーソナルモビリティとして提案された四輪の「MOTIV」が注目を集めましたが、次世代のシティコミューターとしてトヨタの「i-ROAD」やヤマハの「TRICITY Concept」などは、三輪という形状を採用しています。
三輪の場合、左右の車輪の間隔が460mm未満で、車輪が車両の中心線に対して左右対称、車体を傾けて旋回する構造などの一定の構造を有するものは、二輪車の保安基準が適用され、二輪免許やヘルメット着用が必要になります。
逆に、車輪の間隔が460mm以上で、傾けなくても曲がれる構造であれば四輪車扱いですが、現時点では一部の輸入車に限られています。
ウインドウスクリーンがない場合、安全性からもヘルメット着用は理にかなっていますが、シティコミューターの条件として、小回りが効いて駐車しやすく、EVもしくはガソリンでも低燃費であることが欠かせません。
なお、ヤマハの「TRICITY Concept」も含めて国産勢は二輪車扱いになりますが、カナダのBPRが日本にも導入しているcan-amの「Spyder RT」は、上記の条件では二輪扱いではなく、普通免許でも運転できます。
こちらはシティコミューターというよりもまさにトライクそのものですが、二輪でも四輪でもない運転感覚は一度乗るとやみつきになるとか。
エンジンは直列3気筒の1330ccで、100km/h巡航だと最高で406kmの走行が可能。価格は6速MTが198万4500円、AT限定免許でも運転可能な6速セミATが290万7500円〜290万8500円です。
(塚田勝弘)