「アイム・ア・スバリスト宣言」スバルに乗る人は走る愉しさを知っている【東京モーターショー2013】

 東京モーターショー2013におけるスバル・ブースの主役は間違いなく市販間近な「レヴォーグ」でしょう。

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しかし、スバルの未来を示しているのは欧州帰りのコンセプトカー「ヴィジヴ・エボリューション・コンセプト」に他なりません。

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東京モーターショーの登場を機に、1.6リッターガソリン直噴ボクサーターボにエンジンを換装していますが、シンメトリカルAWDの進化を示す「フロント1モーター・リヤ2モーター」のプラグインハイブリッドシステムは、欧州ショーでデビューした時と同様です。

また、ステレオカメラを軸にした360度センシングによるオートパイロット(自動運転)を実現、交通事故ゼロというスバルの目標に近づくための研究が進んでいることも示しています。 

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クルマに乗ること、操る悦びを知っている、スバル・ユーザーが『スバリスト』と呼ばれます。そうしたスバル車を愛する人々を、富士重工業は最大級の敬意を込めて「SUBARIST 」と呼ぶことを、今回のモーターショーを機に、あらためて宣言しました。

その宣言でスバルは次のように言っています。

『世界は変わる。価値観も変わる。クルマを取り巻く環境も、絶え間なく変化を続ける。
 それでもスバルは、走る愉しさを革新させることにこだわり抜いてきた。』 

事故を減らすための技術のひとつであるアイサイトをver.3まで進化させているスバルだからこそ、こうした宣言が本気であるといえるでしょう。 

そして、スバリストに向けて特設サイトも用意しています。 

■I’m a  SUBARIST特設サイト
http://www.subaru.jp/subarist/

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25年目のフルモデルチェンジと銘打った「レヴォーグ」は、そうした新時代へ向けて、スバルブランドを切り開くニューモデル。そうした内容を、吉永社長は力強く語りました。

 

新時代といえば、シンメトリカルAWDではなくFRという駆動方式を想定した「クロススポーツ・デザイン・コンセプト」は、BRZという挑戦があったからこそ見えてきた未来像のひとつなのかもしれません。

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東京モーターショーと同タイミングで開催されるLAオートショーでは、北米市場で支持されるレガシイの次期コンセプトや、スポーツフラッグシップとなるWRXをお披露目したスバル。

時代や市場が求めるものが変わっても、まっすぐにクルマの理想を追求する、それはスバルということです。

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(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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