ガソリンエンジン車として最良燃費となるJC08モード35.0km/Lのアルトエコをマイナーチェンジしたばかりのスズキ。そのオープニングカンファレンスでは四輪技術本部長でもある本田治副社長がスズキの考える未来とブースの概要を説明しました。
燃費に優れ、ユーザーの負担を減らすことが、持続可能なカーライフにつながるというスズキがメインステージ上に並べたのは4輪が3台、2輪が2台。
クロスオーバースタイルの軽自動車として市販間近な「ハスラー」のバリエーションとなる「ハスラークーペ」、燃費に優れ、走りの喜びも感じられるという新世代・軽量プラットフォームを使った「クロスハイカー」、ジムニーをベースにしたシングルモーターハイブリッドの「エックス・ランダー」が4輪のコンセプトカー。
一方、2輪は588ccの2気筒インタークーラーターボエンジンを積む「リカージョン」と電動スクーターのパワーソースを持つ「エクストリガー」の2台。「エクストリガー」は「エックス・ランダー」のテールゲート部分に載せることができるという、遊びココロあふれる提案もしています。
新型軽自動車を予感させる「ハスラー」は、スズキの省燃費技術「クリーンテクノロジー」をフル搭載するという設定。すなわち、リチウムイオンバッテリーを使ったエネルギー回生システム「エネチャージ」や築零式エバポレーターによる「エコクール」、そして「アイドリングストップ」を備えています。
最新の軽自動車用3気筒エンジンとCVTを組み合わせるというパワートレインの「ハスラー」は、そのカラフルなボディカラーと工夫された展示により、アクティブなカーライフを提案しています。「グリップコントロール」や「ヒルディセントコントロール」といった走破性を高めるドライビングアシスト機能も備わっているということです。
●ハスラー主要スペック
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1665mm
車両重量:790kg
そのほか、4輪では海外ショーにてデビューしたクロスカントリーSUV「iV-4」を展示。2輪では世界最速クラスのスーパースポーツ「ハヤブサ(日本仕様)」と2014年から参戦するモトGPマシンを並べた展示などが、スズキのDNAを示しています。
コンセプトカー「クロスハイカー」に搭載されていると想定される、新しい3気筒1.0リッターのデュアルジェットエンジンも単体展示。このエンジンを搭載する市販車は、遠からず登場する模様。軽自動車からコンパクトカーへ拡大するスズキの狙いが見え隠れするアピールとなっています。
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(山本晋也)