1人乗り走るイスがコミューターに!【東京モーターショー2013】

人とクルマが通じ合う──。空想じみた話も自動運転の技術が進んでくると、そんなこともできるようになる時代が来るのかな、と思ってしまいます。ハンドリング自慢のスポーツカーの常套句に「人馬(車)一体感」がありますが、トヨタが世界初披露する「TOYOTA FV2」は、自動運転技術が進歩した世界でも「Fun to Drive」が感じられる、未来の愛車を具現化したコンセプトカー。「直感で通じ合えるクルマ」をコンセプトとしています。

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ドライバーは、オートバイのようにドライバーの体重移動によって運転操作が可能ですが、バイクと決定的に違うのはハンドルがなく、コーナリングだけでなく、前後左右の直感的な操作ができるとのこと。

運転だけでなく、心でも通じ合うそうで、ドライバーのパーソナル情報が蓄積された「TOYOTA HEART」とリンクしてドライバーとともに「TOYOTA FV2」も成長していくというまるで、たまごっちのような育成ゲーム感覚を備えているようです。

Image converted using ifftoanyフロントのウインドウスクリーンへのAR(拡張現実)表示に加え、ボディに設置したディスプレイのカラーや表示項目を自在に変化させることが可能。「あたかも「愛馬」のようにドライバーとのコミュニケーションを可能とし、新たな関係を構築できる」としていますが、心でも人馬一体感を目指すもののようです。

この「TOYOTA FV2」のコンセプトや世界観を紹介するスマホ・アプリ「トヨタFV2  コンセプトカー ドライブ&レーシング」も下記のアドレスからダウンロードが可能です。

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また、ホンダが発表した「UNI-CUB β」は、ASIMOなどの研究で開発されたバランス制御技術や全方位駆動車輪機構を使い、身体を傾けて体重移動することで、オフィスや商業施設などでの移動を可能とするモビリティで、「UNI-CUB」は、ホンダの青山本社などでもデモンストレーションが見られましたが、「UNI-CUB β」は、東京モーターショーの会場でも体験試乗ができるだけでなく、今後は有償レンタルなどでビジネスとして成立するか検証もされます。

■「TOYOTA FV2」公式サイト
http://fv2.jp/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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