今回は「東京モーターショーのすべて」の最新情報から、ホール別に展示車両を紹介していきます。
前回の「東1・2・3ホール」の次は、向かいにある「東4・5・6ホール」をお知らせしたいと思います。ここには日産/ルノー、マツダ、スズキ、更にはVWグループと欧州メーカーが出展しています。ちなみに国内メーカーは、スズキとOEM契約関係というのが興味深いところです。
■スズキ:新型軽SUVやジムニーベースのHVオフローダーなど、新ジャンルが熱い!
今回スズキは、特に気合が入っています。まず軽では新SUV「ハスラー」を出展、ありそうでなかった軽クロスオーバーSUVがとても新鮮です。同時展示の「ハスラークーペ」も、英国オフローダーの印象が強い気がしますが、相当イケてると思いますヨ。またジムニーベースのオープンオフローダー「エックスランダー」も、HVで武装して未来的な存在感を放っています。前回話題になったレジーナのクロスオーバー版「クロスハイカー」も期待大ですね。
■日産:斬新な三角翼EVや、スカイラインHV・エクストレイルなどの新型車も目白押し
日産は、三角翼のグライダーをイメージした3人乗りEV「ブレイドグライダー」を開発。極めて斬新なレイアウトながら、市販化を見据えたEVリーダー的クルマなのだとか。またインフィニティで先行デビューした新型スカイラインが、HV専用モデルとしてお披露目。他にも三菱と共同開発した軽デイズのスーパーハイト版「デイズルークス」や「エクストレイル」「ティアナ」「GT-Rニスモ」等、日産ブースは新型車も目白押しです。
■マツダ:スカイアクティブ技術とマツダデザインの集大成「アクセラ」デビュー
マツダが提唱してきた魂動デザインとスカイアクティブ技術の集大成として、「アクセラ」がデビューします。しかもアクセラは、世界で初めてガソリンとディーゼルエンジン、そしてトヨタから技術供与を受けて開発したHVの3ユニットを一車種でラインナップ。さらに今回のショーでは、天然ガス&ガソリン両用仕様も公開するなど、実質本位の展示となっています。
■ポルシェ:SUVありエグゼクティブありの多様化戦略
ポルシェといえば911が頭に浮かびますが、最近ではカイエン等のSUV系車種が収益に大きく貢献しているそうです。今回は、BMWX3等の強敵が陣取るミドルSUV市場向けに開発された「マカン」が公開されます。またパナメーラをロングボディ化した新フラッグシップ「パナメーラ ターボS エグゼクティブ」が世界初公開。日本でポルシェのニューモデルがワールドプレミアを果たすのは、今回の東モが初めてですから、じっくり観察したいと思います。
■VW、アウディ、ルノー、プジョー、シトロエン、ボルボ他
海外メーカーでは、欧州ブランドが出展しています。VWはEVのe-UP!やワゴン仕様のゴルフヴァリアント、またサプライズでワールドプレミアも用意している模様です。他メーカーも個性派モデルを展示。アメリカ3大ブランドがいないのは残念(テスラが西ホールで出展)ですが、世界の最新ブランドを見ることができる貴重なチャンスです。
続いては、西1・2ホールです。こちらも軽やSUV、PHVを中心に、ホンダ・三菱・ベンツの大物モデルが目白押しです。
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https://clicccar.com/2013/11/04/234786/
(拓波幸としひろ)