米国に於ける2013年1-9月の新車累計販売台数は約1178万台で前年同期比+8.1%と昨年の約1090万台から引き続き伸びており、2009年のリーマンショック以降、順調に業績が回復傾向にあります。
同期間に於けるGMの新車販売台数は約212万台(前年同期比+7.6%)でマーケットシェアは18%、フォードは約189万台(同+12%)で16%、クライスラーは約136万台(同+8.5%)で11.5%と、BIG3が米全体の約半数近い45.5%のシェアを占めている状態。
GMは北米の全工場がフル生産状態のようで、組立工場の多くが1日3交代制をとっており、更なる生産拡大を予定している模様。
金融危機で経営が悪化したGMとクライスラーは2009年に連邦破産法の適用を申請して破綻したものの、翌年には米政府の公的管理から脱却、クライスラーも現在では欧州債務危機で業績不振に陥っている親会社のフィアットを支えるなど、金融市場でも信頼を取り戻しつつあると言います。
また、米国に於ける日本車の2013年1-9月の新車販売台数はトヨタが約170万台(前年同期比+8.1%)でマーケットシェアは14.4%、ホンダは約116万台(同+8.7%)で9.8%、日産が94.1万台(同+8.6%)で8%となっており、スバル(31.3万台)やMAZDA(22万台)を合わせて約438.5万台に達しており、TOTAL 37.2%のシェアでBIG3に迫ります。
今や米国新車市場はBIG3と日本車により約83%のシェアを構成している状態。
リコール問題や東日本大震災によるダメージから脱却したトヨタやホンダなど日本車勢は米国で中・小型車による新車攻勢をかけており、HVモデルの増強を含めてBIG3を脅かすまでに。
一方、米政府の債務上限引き上げ期限が10月17日に迫る中、米金融市場では債務不履行に陥るリスクも意識され始めており、既に政府機関が一部閉鎖されるなど、財政の混乱が米経済の先行きに影を落としている状況。
BIG3や日本勢は米国の新車販売で得た資金を活かして、中国や東南アジア等の新興国で如何に販売を伸ばせるかが今後の課題となりそうです。
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