2020年の東京オリンピックは自動運転と燃料電池車で「お・も・て・な・し」!?

先日開催された「CEATEC JAPAN」でも注目を浴びた日産の自動運転ですが、同社が掲げるのは2020年。狙いはヒューマンエラーによる交通事故を減らすことで、ボルボが同社の新車での死亡事故・重傷者ゼロを目指す「ビジョン2020」も同じ。

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国土交通省も2020年をメドに実現を目指すとしていますが、2020年といえば東京オリンピックも来ますから、この近すぎず遠すぎない7年後という未来は確かにターゲットに据えるのにちょうどいいのかもしれません。

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それよりも先に到達する2015年に発売を目指すというのが燃料電池車(FCV/FCEV)で、トヨタやGMと提携したホンダも2015年を目標に開発中。

トヨタやホンダ、日産のFCV開発責任者に取材をした今春の「スマートエネルギーWeak2013」では、500万円台という一部報道に関しては否定的あるいは厳しいかなというニュアンスで、最近はトヨタも公式に否定したという話もありますが、値段はともかく2015年から一般発売となれば、東京オリンピックの開催される2020年には現在のEVくらいの普及状態でFCV(FCEV)も街中で見かける可能性もゼロとはいえません。

EVと比べると航続可能距離はトヨタの場合で約700km以上と、現在のガソリン車以上、ハイブリッド車に迫る数値ですからインフラさえ整えば実用上は問題なさそうです。

課題といえば、巨大なFCスタックが必要でコンパクトカーなどには向かない、コスト削減、インフラ整備などが挙げられますが、ちょうどオリンピックという目標もできたことですし、EVを短距離用、FCV/FCEVを長距離用、そしてハイブリッドやプラグインハイブリッド、クリーンディーゼルなどを現実(普通に走っている)のエコカーとして使いこなしている姿、そして選手村付近くらいは自動運転で走行できれば世界に再び日本の底力を示せるのではないでしょうか?

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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