F1も想定したオートポリスを86で走らせると?【86/BRZレース参戦記16】

今シーズンスタートした86/BRZレースですが、残りはあと2戦になりました。
第6戦の今回は、九州のオートポリスで開催されます。
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F1開催を視野に設計されたこともあり、サーキットの規模は大きく、コースもタイトなヘアピンから高速コーナーまで、バリエーションは豊かです。
とくに印象的なのは、アップダウンがとても強いことで、まるでジェットコースターのように大きく下り、その先にコーナリングするといったレイアウトもあります。
マシンを安定させて走らせることが、とても重要になります。

ここまでの5戦で、すでにチャンピオンは山野直也選手に決定してしまいました。
1位4回、2位1回という成績、ポールポジション4回という速さ、ともに他者を寄せつけない圧倒的な速さといっていいでしょう。チューニング範囲の狭いナンバー付きワンメイクレースで、これほどの速さを見せつけるということは、山野選手だけが知るコツのようなものがあるのかもしれません。

その分だけシリーズ2位の争いは熾烈です。特に今回のオートポリスはポイントが1.5倍となっているので、今回のレースで一気にランクアップを果たすことも可能です。

DTECチーム・マスターワンは、前戦十勝で7位を獲得。ポイントランキングは16位となりました。シーズン終盤に向けて徐々に調子を上げてきた、という印象です。そのコンディションを維持して、さらに順位を上げたいところです

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オートポリスでのレースを前に、十勝から帰ってきたマシンを一気にリフレッシュ。
ブレーキなどの消耗系パーツだけでなく、トランスミッションのオーバーホールも実施しました。
エンジン以外は、そうしたメンテナンスが可能になっているので、新品同様のレベルに戻すことができます。

練習走行を終えた坂本選手は、確かな感触が得られたようです。
「マシンのフィーリングはいいですね。ボク自身も、乗れているような感触なんです」
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ラップタイムは、まだ少しトップクラスと差がある。アップダウンの大きい個性的なサーキットだからこそ、坂本選手のテクニックが生きてくることでしょう。

 (岡村神弥)