電気自動車が複数メーカーから市販され、プラグイン(充電)できることが未来のクルマから身近な存在となっています。
その、充電とガソリン補給という、電気自動車とハイブリッドカーの魅力を一台にまとめたというプリウスPHVがマイナーチェンジ。エントリー価格を285万円(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金が適用された場合の参考価格は約255万円)としたほか、従来と同等グレードで20万円程度の値下げをするなどしています。
充電を考慮したJC08プラグインハイブリッド燃費は61.0km/Lと従来通りですが、今回のマイナーチェンジではボディの進化が見逃せません。レーザーを使うことで、従来のスポット溶接より溶接打点間のピッチを狭くできる「レーザースクリューウェルディング」工法によりボディ剛性を高めています。これにより、振動や騒音で有利になった上、乗り心地や操縦安定性も向上しているといいます。
当面の年間販売目標台数については1万台以上。充電インフラの整備が一層進む2010年代の後半には年間2万台以上の販売を目指していくというプラグインカーの、普及に向けた価格改定とボディの進化というわけです。
エクステリアでは、新しいセンターオーナメント付アルミホイール、クローム調加飾を施したアウトサイドドアハンドルなどを採用。さらに、ベーシックな「Lグレード」を除いて、LEDイルミネーション付のリヤエンブレムとして、先進的なイメージをアピールしています。
センタークラスターに木目調パネルを配したインテリアでは、「L」グレードを除いて、助手席インストルメントパネルアッパー部や助手席前アッパーボックス部、フロントカップホルダー部にソフトパッド表皮を採用しています。
メーカー希望小売価格は、ベーシックグレードの「L」が285万円(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金上限額:30万円)、「S」が300万円(同:25万円)、「G」は320万円(同:25万円)、「Gレザーパッケージ」は399.8万円(同:25万円)となっています。
(山本晋也)