2013年9月19日に開幕したジャカルタモーターショー(インドネシア国際モーターショー)において、ダイハツは8台ものコンセプトカーを出展しています。出展しているのは、ダイハツのインドネシア子会社であるアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)。展示テーマを「ダイハツはベストフレンド(Daihatsu Sahabatku)」として、日本の軽自動車で培った数々のテクノロジーを投入したコンセプトカーと現地生産のニューモデルにより、スモールカーのリーディングカンパニーとしてのブランド確立を目指しています。
そのコンセプトカーの中で、とくに注目したいのは「D-R Estate」といえましょう。
前回のジャカルタモーターショーに出展した「D-R」は、2011年の東京モーターショーに出展された、コペン後継を思わせるコンセプトカー「D-X」の兄弟的存在で、昨年はオープンスタイルとなっていましたが、2013年のジャカルタには名前の通りにエステートワゴン・バージョンを登場させています。このコンセプトカーは、660ccエンジンを搭載しているという想定です。はたして進化版は東京モーターショーに帰ってくるのでしょうか。
「UFC2」も、2012年に出展した「UFC」の進化形となるコンセプトカーです。こちらは現地法人であるADMが中心となってデザインしたコンパクトカー。インドネシア市場でのニーズに応えて7人が十分に乗車できる広い室内となっているのが特徴です。
「CUV」は、 Cross-over Utility Vehicle に由来するネーミングの通りに、スポーティな外観としながら、上下分割開きのバックドア、多彩なリヤシートアレンジで生まれるキャビン・ラゲッジ空間の活用を提案するコンセプトカーです。
インドネシアのエコカー&国産車普及政策に合致した1.0リッター・5人乗りのコンパクトハッチ「アイラ(AYLA)」の魅力を広げるバリエーションモデルも出展されています。
スポーツマインドをくすぐるエアロタイプの「AYLA GT」はラリーカーを思わせる外観となっています。
オフロードもこなせる「AYLA X-track」はタフなルックス。日本で販売されたホットハッチ「TR-XX」や「デ・トマソ」シリーズを思い起こさせる、赤/黒ツートンカラーです。
贅沢な雰囲気の「AYLA Luxury」は、メッキモールでグリルを囲ったりする手法は、日本でも定番となっているもので、ジャパン感覚の高級ハッチといえそうです。
こうした3台のコンセプトカーにて、「アイラ」の可能性をアピールします。また、アイラはミライースの持つ優れた燃費性能とアフォーダブルな価格設定という特徴を受け継いだモデルということですが、その未来形コンセプトも発表されています。それが「NC-Y」と「NC-Z」です。実用性に知的さを加えた「Y」、アグレッシブで爽やかな「Z」というように2つの個性を展示、デビューしたばかりのアイラですが、その後継モデルを予感させるものとなっています。
■関連記事
ダイハツ・コペン復活を予感させるコンセプトカー【インドネシア国際モーターショー】
https://clicccar.com/2012/09/22/199185/
トヨタ、ホンダなどASEAN向け超低価格車を発売 !
https://clicccar.com/2013/09/12/230680/
ダイハツミライース 33.4km/Lで燃費ナンバーワンで価格は74.5万円~
https://clicccar.com/2013/08/21/228370/
(山本晋也)